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コロナワクチン2024年秋・冬接種、打つ?打たない?お悩みの方へ解説します。

2024.09.10

202410月1日からいよいよコロナワクチン秋・冬接種が開始となります。

「コロナワクチンを打った方がいいのかな?」と悩んでいる方へ少しでも参考になればと思い、今回解説させて頂きます。

①どんな人がコロナワクチンを打ったらいいの?

定期接種の対象者は65歳以上と基礎疾患のある60歳から64歳までの方となっています。様々なデータから上記の対象者が重症化リスクや亡くなってしまうリスクが高いということが分かっており、今回の定期接種が決まったようです。

季節性インフルエンザと重症化率や死亡率を比較するとやはり高齢者は数倍から数十倍高いということが日本のデータで報告されています。

年齢が高いほど、重症化や死亡率が高いこともありますが、基礎疾患も2つ以上合併していると、予後が悪いということも報告されています(Kompaneyets L et al,2021,18:E66)。心疾患や肺疾患、生活習慣病、免疫力が低下する病気など基礎疾患を2つ以上抱えている場合は、ワクチンを打って重症化予防を行っておくのが良いと考えられます。

どのくらいの頻度でコロナワクチンを打ったらいいの?

コロナワクチンの感染予防効果は免疫細胞の中和抗体が主に担っており、“23ヶ月程度の効果持続”と言われています。変異株が出現すると予防効果が減弱したり、予防期間が短縮してしまうなどが考えられます。

いわゆるパンデミックの時は、感染拡大予防を目的として集団接種を行なっていました。なので、約3ヶ月毎にワクチン接種を行なっていたという訳です。 

一方で重症化予防効果は免疫細胞のT細胞が担っており、重症化予防効果は”10ヶ月程度続くと言われています。T細胞は変異株の影響も受けにくいことが知られています。

定期接種になって、1年に1回の接種というのはこちらの免疫の性質が根拠となっています。

新しいワクチンの方がいいの?

重症化予防はT細胞が担っており、変異株の影響は受けにくいというお話はしましたが、変異する毎に抗原性は変化しており、やはり流行に合わせたワクチンが望ましいと考えます。今回2024年秋・冬接種では「1価のJN.1系統」に対応したワクチンが製造されています。2023年から2024年にかけて流行していたXBB1.5という系統から現在はJN.1KP3と変異を続けています。2024年8−9月現在の流行のメインはKP3と報告されていますが、KP3JN.1と同系統ですから効果が十分あると考えられています。

5種類あるワクチン、どのワクチンが良いの?

今回定期接種となり、承認されているコロナワクチンの種類は全部で5種類あります。JN.1株に対応しているは変わりませんが、mRNAワクチンや組み替えたんぱくワクチン、新しいレプリコンワクチンなどワクチンの構造に違いがあります。一概にこれが一番良いというものはなく、効果もそれぞれほぼ同等であると考えられています。当院ではファイザー製のコミナティを採用しております。

 

まとめ

・コロナワクチンが定期接種化されました。2024101日から接種開始となります。

・主な目的は「重症化予防」です。重症化リスクの高い65歳以上の方や基礎疾患がある方は接種をお勧めします。

・重症化予防効果は、約10ヶ月程度しか持続しませんから、1年近くワクチン接種が空いてしまう方は流行している型に合わせた最新のワクチンの接種をお勧めします。

 

土屋クリニック(荒川区南千住)では、コロナワクチン接種を予約制で行なっております。

接種をご希望される方は、こちら(コロナワクチン令和6年秋・冬)からWebにてご予約をお願い致します。

自費接種の料金は16000円(税込)となっております。

 

■クリニック名
医療法人社団杏音会 土屋クリニック

■院長
土屋 杏平

■所在地
〒116-0003 東京都荒川区南千住7丁目12−15

■電話番号
03-3806-9029

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