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花粉症には早めの対策(2月から)をおすすめします

2025.02.04

今回は、「花粉症対策」についてのお話です。

春が近づいてくると、「鼻がムズムズする」「くしゃみ・鼻水が止まらない」「目が痒い」などの症状に困る方が増えてきます。

症状がひどいと、鼻が詰まって眠れないなど睡眠に影響が出たり、集中力が低下し、勉強や仕事の効率にも影響が及んだりします。

スギ花粉症の症状は2月下旬から3月中旬までが一番ピークとなりますが、早めに対策(1月から2月初旬頃から)しておくと症状をひどくさせずに過ごすことが出来ると言われています。本格的に暖かくなる前に準備をしておきましょう。

花粉症の治療について

花粉症の治療については耳鼻科、眼科、内科問わず、ほとんどどこの医療機関でも治療が可能です。内服治療についてはここ数年で新薬が増えてきています。「眠くなりにくい」、「車の運転をしても危険ではない」、「従来のものよりも効果が高い」、「1日1回内服で済む」など、患者ニーズに応じた薬が多くなっています。

ちなみに自動車運転の注意喚起を必要としない薬としては、「ビラスチン(ビラノア)」、「フェキソフェナジン(アレグラ)」、「デスロタラジン(デザレックス)」、「ロラタジン(クラリチン)」が挙げられています。

これまでずっと同じ薬を使ってきたが、変えてみたいなど希望がある場合は、医師に相談してみると良いでしょう。

土屋クリニック(荒川区南千住)でも花粉症についての相談は随時お受けしております。他の薬との飲み合わせやこれまでの経過、困っている症状に応じて処方する薬を考えますので、花粉症で困っている方はご相談をお待ちしております。

症状がひどい場合は、内服薬だけではなく、「点眼薬」や「点鼻薬」も併用すると良いと言われています。花粉は目や鼻の粘膜に付着してアレルギー反応を起こしますから、局所の症状を抑えるのには有効ですし、その後出る全身の反応も抑えてくれますので、内服治療のみでは改善が乏しい方は、点眼や点鼻治療の併用も検討してみることをお勧めします。点眼・点鼻薬はドラッグストアなどでも購入できますが、注意が必要なものもあるので知っておくと良いでしょう。

市販の点眼薬は、症状緩和を強化するため、ステロイドが含有しているものもあるので注意しましょう。元々緑内障がある方や眼圧が高い方が使用すると緑内障発作を惹起してしまう可能性がありますので、心配な方は医療機関でステロイドが含まれていない抗アレルギー点眼薬を処方してもらいましょう。

市販の点鼻薬も、症状緩和を強力にするため、血管収縮作用の成分が含まれているものもあり、長期間使用するとかえって鼻炎がひどくなってしまうこともありますので市販薬を選ぶ際には注意するか、医療機関で血管収縮成分の含まれていない点鼻薬を処方してもらいましょう。

また最近では保険診療で処方可能な目の周りの痒みに対して効果のある、塗り薬も出ています。点眼薬のみでは目の周りの痒みが抑えられていなかった方は塗り薬も試してみると良いでしょう。

舌下療法について

スギ花粉症に毎年苦しめられている、年々症状が悪化している、色々治療を行なっているが症状が治らない方は「舌下療法」をお勧め致します。

血液検査でスギ花粉のアレルギー反応があると診断されていることが条件にはなりますが、舌下療法を行うとスギ花粉のピークの時期に症状が緩和される場合があることが知られています。

舌下療法は即効性はなく、また花粉飛散時期には開始は出来ませんが、飛散が落ち着いてきた6月頃から開始するのがおすすめです。1年中毎日内服継続する必要はありますし、数年間継続(3-5年間が推奨)する必要もありますが、他の治療でうまくいかなかった場合は検討してみて下さい。

土屋クリニックでも舌下療法を行なっており、ホームページにも専用ページがありますので、ご興味がある方は、ぜひご一読ください。

舌下免疫治療(土屋クリニック)はこちら

まとめ

・花粉症は花粉の飛散がピークになる前、早めの対策(1月または2月から)をお勧めします。

・花粉症に対しては保険診療で可能な様々な薬がありますので、症状が強い方は医師にご相談することをお勧めします。

・舌下療法は即効性はありませんが、数年継続することで症状緩和される場合があります。飛散が落ち着いた頃に相談してみて下さい。

最後に一般社団法人耳鼻咽喉科頭頚部外科学会が推進する「花粉症重症化ゼロ作戦」という特集もありますので、ご興味のある方はご参考下さい。

■クリニック名
医療法人社団杏音会 土屋クリニック

■院長
土屋 杏平

■所在地
〒116-0003 東京都荒川区南千住7丁目12−15

■電話番号
03-3806-9029

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