負担がなく、その場で多くの疾患発見に役立ちます

荒川区南千住の土屋クリニックでは、患者様の負担が少なく、様々な疾患の発見に役立つ、超音波検査（エコー検査）を実施しています。エコー検査は、調べたい部位に検査用のゼリーを塗り、超音波を当てるだけで、内部の様子を画像化できます。痛みや放射線被曝の心配がなく安心して受けていただくことができ、また短時間で多くの情報を得ることができる検査です。
健康診断で異常を指摘された方や気になる症状がある方には、一度、エコー検査を受けていただくことをおすすめしています。

腹部エコー検査について

腹部エコー検査とは

お腹に超音波を当て、内臓の状態を観察します。肝臓・膵臓・腎臓・胆のうなどの様子を調べ、病変の大きさや形、血流に問題がないかなどを確認します。また、膀胱や前立腺、卵巣、子宮なども観察可能です。がんの早期発見や痛みの原因の特定に有効です。

こんな症状があれば、腹部エコー検査を受けましょう

腹部エコー検査でわかる病気

脂肪肝

肝臓に脂肪が蓄積してくると脂肪肝になります。エコー検査で肝臓が通常よりも黒く見えるのが特徴にはなります。血液検査で脂肪肝が疑われた場合はエコー検査で評価することをお勧めします。また脂肪肝がある状態が続くと、炎症を伴い、肝細胞が線維化すると肝硬変に進行することもあります。脂肪肝炎から肝細胞癌が出現することもあるので、肝細胞癌のスクリーニング検査も定期的に行うのが良いでしょう。

胆石症・胆石発作・胆嚢炎

胆嚢に胆石ができることがあり、多くの場合は胆石が存在しているだけで無症状の場合が多いです。胆嚢から胆汁が排出される時に、胆石も一緒に流れ出て、胆嚢管という細い管に嵌まってしまうと、腹痛が生じます。これを胆石発作と呼びます。胆石の嵌りが取れれば、症状は軽快するのですが、嵌まったままで細菌感染を伴うと胆嚢炎に進展することがあります。腹部エコー検査で胆石の存在、胆嚢壁の状態や大きさなどを評価し診断することが可能です。健康診断で胆石が指摘されたことがある、右上腹部の痛みがあるなどの症状がある場合は一度エコーでの評価をおすすめします。

胆嚢ポリープ・胆嚢癌

胆嚢ポリープは、小さい場合は無症状のことが多いです。コレステロールポリープという小さなポリープで大きさが何年も変わらない場合は悪性化するリスクは低いと言われております。ポリープの大きさが10mm以上や茎が太く、平べったい形をしている、不整形、増大傾向などの所見があると、悪性の可能性、いわゆる胆嚢癌の可能性があります。胆嚢ポリープについては一度指摘された場合は、適切な間隔で経過観察を行っておくことをおすすめします。

総胆管結石・胆管炎

胆石が胆嚢から排出された後、総胆管という細い管に嵌まってしまうと、胆管炎を起こすことがあります。胆管炎は右上腹部痛や発熱、嘔気嘔吐などの症状を伴います。血液検査で肝胆道系酵素の上昇やビリルビンの上昇などを認め、エコーやCTまたはMRI検査で総胆管の拡張や総胆管結石の存在を確認して診断となります。「右上腹部痛を繰り返す」「原因不明の発熱が続いている」「胃腸炎ではない嘔気嘔吐がある」「黄疸(皮膚が黄色くなる)」などの症状がある場合は、一度消化器内科専門医の下での診察を行い、エコーや血液検査など行うことをおすすめします。診断がついた場合は、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)による胆道ドレナージや採石術が必要となります。その場合は適切な病院へご紹介させて頂きます。

膵嚢胞・膵頭内粘液性乳頭内腫瘍(IPMN)

嚢胞は”液体成分の貯留”のことです。膵臓に嚢胞を認めることがあります。嚢胞自体は癌化することはほとんどないと言われているのですが、膵嚢胞がある場合、膵癌の発生が22.5倍 （引用元：Tada M, Kawabe T, Arizumi M, et al. Pancreatic cancer in patients with pancreatic cystic lesions: A prospective study in 197 patients. Clin Gastroenterol Hepatol 2006; 4 (10): 1265-70.  ）と言われています。エコーで主膵管の拡張がないか、血液検査で腫瘍マーカーの上昇がないか、MRI・MRCPでの評価やEUSでの評価・経過観察が重要です。家族で膵臓癌の方がいる、喫煙歴や飲酒歴があるなど膵癌発症リスクが他にもある方は、注意が必要です。当院でも高次医療機関と連携して、早期膵癌の発見に努めております。

頸動脈エコー検査について

頸動脈エコー検査とは

脳に血液を送る首の動脈に超音波を当て、動脈硬化の早期発見や進行具合を確認するものです。10分ほどで検査でき、血管の壁の厚さ、狭窄がないか、血栓やプラーク(脂質の蓄積)ができて血流を妨げていないか、脈圧（パルスドプラを用いての計測）などを見ます。

こんな症状があれば、頸動脈エコー検査を受けましょう

頸動脈エコー検査でわかる病気