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- 吐き気・嘔吐
緊急性の高いものもあり、原因の特定が必要です
吐き気や嘔吐などの症状は、消化器疾患のほか、心臓や脳、耳などの病気が原因になります。一過性で治まる場合は心配ありませんが、症状によっては早急に受診が必要になる重篤なケースもあります。緊急性の低いものでも、胃カメラなどの検査で原因を探ることができるので、吐き気の症状で悩まれている方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。
吐き気・嘔吐の原因
- 消化器疾患(胃腸、膵臓、胆嚢など)
- 心臓や脳の病気
- 耳(三半規管)の病気
- 飲みすぎ・食べすぎ
- 食あたり
- ストレス・疲労
- 喫煙、悪臭、排気ガス など
吐き気・嘔吐の受診の目安
すぐに受診が必要
- 強烈な頭痛、ふらつき、めまい、麻痺を伴う
- 言葉をうまく話せない
- 激しい嘔吐があり、水を飲むことも難しい
- 吐いたものに血がまじっている
- 激しい腹痛、38℃以上の高熱
当日中の受診が必要
- 何時間も吐き気・嘔吐が続く
- いったん治まっても繰り返し吐き気が起こる
- 強い腹痛や下痢を伴う
早めの受診を検討
- 嘔吐はしないが、吐き気が続く
- 吐き気が起こりやすく、時々吐く
- 発熱、下痢を伴う
経過観察
- 食べすぎや飲みすぎなど、原因が思い当たる吐き気
- 不安や緊張などによる吐き気
吐き気・嘔吐を伴う主な病気
急性胃腸炎
ノロウイルス、ロタウイルス、病原性大腸菌などに感染して起こります。吐き気・嘔吐のほか、腹痛、下痢、発熱を伴うこともあります。重症化することもあるため、早めに受診しましょう。
コラム「胃腸炎かと思ったら、実は違う放っておくと危険な病気(2024/6/18)」はこちら
コラム「夏場に注意が必要な黄色ブドウ球菌による食中毒について(2024/7/30)」はこちら
急性胃炎
食べすぎ・飲みすぎ、ストレス、ピロリ菌感染、食中毒などが原因で起こる胃炎です。通常は数日で回復に向かいますが、悪化すると吐血や血便などの症状が出ることもあります。
急性虫垂炎
いわゆる「盲腸」と呼ばれる病気で、右下腹部の痛みが代表的ですが、その前の初期症状として吐き気や胃もたれが見られることがあります。
腸閉塞
腸の内容物が詰まって、吐き気や嘔吐を起こすことがあります。ひどい吐き気のあと嘔吐した場合は手術が必要になることもあり、すぐに受診してください。
胃がん
初期には胃もたれやむかつき、吐き気などの軽い症状しか見られません。慢性的な吐き気があり、調べてみると胃がんがあったというケースもあるため、できるだけ早く受診したほうがよいでしょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
ピロリ菌感染やストレス、薬の副作用などによって、胃や十二指腸の粘膜が深く傷ついた状態です。胃潰瘍は食後、十二指腸は空腹時や夜中に胃の痛みを起こすことが多いと言われています。
脳や神経の疾患
脳梗塞、脳出血、脳炎、髄膜炎などの病気で、吐き気・嘔吐の症状が見られます。脳梗塞や脳出血では、しびれや麻痺、呂律が回らないなどの症状が起こることもあります。