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楽に胃カメラを受けるための3つのポイント

2024.04.24

今回は「楽に胃カメラを受けるためのコツ」について解説していきたいと思います。

 

これまで何度か内視鏡を受けたことあるが、辛い思いをされた方、近々初めての内視鏡を控えていて、検査への恐怖心がある方などはこの記事を参考にして頂けますと少し楽に検査が受けられると思います。

 

特に内視鏡検査を受ける前日にこちらを読んで頂けると、明日の検査は楽に受けられると思います。 

 

「楽に胃カメラを受けるポイント」はこの3つです。

  • ①正しい姿勢を知る
  • ②力を抜く
  • ③イメージを持つ

 

  • ①正しい姿勢を知る

 

一度自宅のベッドで内視鏡の姿勢をリハーサルしてみましょう。内視鏡を受ける姿勢は「左側臥位」です。体の左側を下にして、横向きに寝ます。体の向きは上に向いてしまうと、内視鏡の挿入角度がついてしまい痛みが出やすくなったり、重力の関係上唾液を出しにくくなってしまいますので、なるべく地面に平行からやや下向きに向くようにしましょう。

その姿勢を作るために、左足はまっすぐ伸ばし、右足は曲げておくと楽なポジションが作りやすいです。

腕の位置は脱力して落ち着く、体の近くが良いです。手は握ってしまうと力が入りやすいので、握らないようにしましょう。

顔の位置は、「枕にほっぺたを付ける」ように意識してみて下さい。画面を見たくて顔が上に向いてしまいがちですが、内視鏡開始時の咽頭から食道への挿入部分は反射が一番起きやすいので、画面は見ずに同じ姿勢を保っておくと良いでしょう。

経鼻内視鏡(鼻からカメラを挿入)の場合は、内視鏡が奥に入るのが怖かったり、痛みのせいで頭が後ろに退けてしまいがちですが、そうするとスコープに力が伝わらず、余計にスコープを押さなくてはならず、痛みが増しますので、同じ姿勢でいることを心がけて下さい。痛みが強い場合は、経鼻内視鏡の場合は声が出せますので、「少し痛いです」と医師に声かけをして頂き、反対の鼻を試したりする方が良いかもしれません。

  • ②力を抜く

 

内視鏡検査は誰でも恐怖心があり、緊張もしますから、意識的に力を抜く必要があります。身体や顔面に力が入っていると、喉も締まり、余計に苦しくなってしまいます。

力を抜く方法としては、「深呼吸をすること」です。鼻から4秒吸って、口から4秒吐く呼吸法をしてみて下さい。呼吸に意識がいくと、自然と体の力が抜けます。

検査中に目を閉じてしまうと、喉に意識が集中し、反射が出てきてしまいますから、なるべく目を開けて、遠くの方をぼーっと見るのが良いです。

検査中は撮影のために空気が入りますので、空気が溜まってくるとゲップを出したくなります。ゲップが出そうになったら、少し顎を引いて貰うと喉元でゲップを堪えやすくなります。

  • ③イメージを持つ

 

初めて内視鏡検査を受ける方はイメージが持ちにくいかと思いますが、検査前にイメージを持って検査を受けると楽に検査を受けることができます。

経鼻内視鏡は鼻から挿入していきますが、当院では最初に細い柔らかいチューブを鼻に通して鼻の通りを確認すること、麻酔を全体に行き渡らせることと共に、鼻への挿入のイメージを持ってもらっています。「こんな感じで鼻に入っていくんだ」とイメージを持ってもらうことで実際の内視鏡挿入への抵抗感が薄れます。

内視鏡の太さはストローやうどんなどと同じ太さくらいです。実際に自分で試して挿入するのは危険ですが、太さのイメージを持ってもらうのも良いでしょう。

内視鏡の挿入では喉の部分が一番狭いので、そこで強い反射が起きやすいです。飲み込む時の違和感は人それぞれですが、「大きめの飴玉()を飲み込む」イメージを持ってもらうと良いです。鼻からの内視鏡の場合は喉を越える時に「口を閉じて」飲む込むと上手く飲み込めます。実際にやってみてもらうと分かりますが、「口を開けて飲み込む」のと、「口を閉じて飲み込む」のでは圧倒的に「口を閉じて飲み込む」方が簡単に飲み込めると思います。内視鏡検査の前では口を閉じて唾液や空気などを飲み込む練習を何度かしてもいいかもしれません。

一度飲み込んだら、それ以降は検査中に唾液は飲み込まない方が良いです。唾液を飲むと誤嚥(気管に唾液が入ってしまう)してしまったり、撮影の邪魔になりますので、ダラダラと枕側に流してしまいましょう。

 

 

以上が「胃カメラを楽に受ける3つのポイント」になります。

最後に、私も数年前に経鼻内視鏡検査を受けましたが、すごく緊張したのを覚えています。鼻がツーンとするような痛みが続きましたが、なるべく力を抜いて、目を開けて余計なことを考えず、遠くの方をぼーっと見て検査が終わるのを待ちました。恥ずかしながら画面を見る余裕はありませんでした。

今回の3つのポイントを意識して検査を受けて頂くと、きっと楽に検査を受けられると思います。今回のコラムは以上になります。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

 

■クリニック名

医療法人社団杏音会 土屋クリニック

 ■院長

土屋 杏平

■所在地

116-0003

東京都荒川区南千住7-12-15

電話番号03-3806-9029

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