今回は「便秘」についてお話しします。
タイトルにもあった通り、便秘は老若男女問わず、悩んでいる方が多い病気です。一般的に女性の方が便秘は多い印象はありますが、最近は高齢男性の便秘も増えています。
頑固な便秘だと、食事療法や市販薬、漢方などで改善せず、医療機関を受診してもなかなか改善しないという人も多いと思います。ただ、体質だから、しょうがないかと放っておくのは勿体無いです。
便秘の治療薬はここ5年〜10年で大きく進歩しています。個人にあった便秘薬を使用することで悩みが改善しますので、まずは医療機関に相談しましょう。
便秘の定義については、国内で発行されている慢性便秘症のガイドラインの中で、「自発的な排便回数が週に3回未満である」「排便をするときに4回に1回は強くいきむ必要がある、硬便である、残便感がある」などの項目が記載されています。
この定義に当てはめると、“3日に1度”の排便だと便秘と言えるかもしれません。ただ、毎日または2日に1度排便があっても、硬い通じや残便感が残るようであれば、便秘の定義に当てはまります。
便秘もたまにある程度であれば、日常生活に支障を来たすことは少ないですが、便秘の状態が続くとお腹が張ったり、痛みが出たり、日常生活に影響を及ぼします。日常生活に支障を来たしたり、日常生活の質を低下させるようなことがあれば、便秘は治療した方が良いと考えます。
便秘については大きく分けると、①便が硬いタイプ、②腸の動きが悪いタイプに分けられます。それぞれに有効な治療は異なりますので、まずは医療機関に相談頂ければと思います。
昔からある薬は飲んでも効果が乏しかったり、飲むとお腹が痛くなったりなどありましたが、最近の薬はその辺りも改善されつつあります。
市販薬を連用してしまうと、腸の動きが悪くなり、薬を飲まないと腸が動いてくれない身体になってしまったり、通常量では便秘が改善しにくくなってしまうこともありますので、注意が必要です。市販薬を長期間使用する前に、まずは医療機関に相談頂くのが良いと考えています。
乳児、小児でも便秘は治療薬を上手に使用することで解消が可能です。乳児期や小児期に便秘を放っておいてしまうと、食事摂取量が低下し、成長を阻害させるだけでなく、お腹が張ったり、痛みが生じることで生活の質が低下してしまいます。また小児期の便秘は成人になってからの便秘にも繋がりますので、早めの治療をお勧め致します。お子様の便秘は放置せずに医療機関に相談頂ければと思います。
土屋クリニック(荒川区南千住)では消化器病専門医による診察・治療の提案をさせて頂いております。症状に応じて、腹部レントゲンや腹部エコー、大腸内視鏡検査なども行なっております。これまで頑固な便秘があったが医療機関には相談してこなかった方、市販薬や他院での処方でもあまり改善しない方など是非当院にご相談下さい。
■クリニック名
医療法人社団杏音会 土屋クリニック
■院長
土屋 杏平
■所在地
〒116-0003 東京都荒川区南千住7丁目12−15
電話番号03-3806-9029