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心不全、虚血性心不全とはどんな病気か解説をします

2024.05.23

ここ最近、連日のように著名人の方々が「心不全」、「虚血性心不全」で亡くなられたニュースをお聞きして、心配になった方も多いと思います。本日は「心不全」「虚血性心不全」について解説させて頂きます。

「心不全」、「虚血性心不全」とは

「心不全」とは、心臓の機能が低下することで、身体に送る血液の循環が保てずに具合が悪くなる病気のことです。「虚血性心不全」とは、心不全の中でも、心筋梗塞や狭心症などのように冠動脈という心臓に栄養を送る血管が詰まったり、細くなることで、心臓に適切な血流・栄養が送れず、心不全の状態となることです。

心不全は突然悪化することもあり、症状が出現した場合は、すぐにクリニックまたは病院に相談することをお勧めします。

症状について

よくある症状としては、「息苦しい・息が切れる」「両足のすねの前辺りが浮腫んでいる」「動悸がする」「胸が痛い・胸苦しい」などの症状です。軽い症状であっても、いつもと異なるようであれば、一度クリニックや病院で検査をすることをお勧めします。

心不全は年齢と共にリスクが上がります。また生活習慣病とも大いに関係があります。高血圧や脂質異常症、糖尿病、肥満などがあると、動脈硬化が進行し、普段から心臓への負担が増加します。その心臓への負荷の蓄積により、心不全への進展してしまう恐れがあります。すでにかかりつけ医がいて、高血圧、脂質異常症などの管理をしてらっしゃる患者様はその治療や管理を続けて頂ければ良いのですが、健康診断で高血圧、脂質異常症、糖尿病などの疑いがある、心電図で異常がある、と指摘されていても再検査などの受けていない場合は、危険です。きちんと治療や管理をしないまま、長年基礎疾患を放置してしまうと、心不全へと繋がっていき、突然悪化し、命に関わる危険性もあります。健康診断で異常や再検査など指摘を受けている方は、一度クリニックや病院に相談することをお勧めします。

心不全にならないためには、食生活や運動習慣、禁煙、ストレスを溜めない生活なども重要です。塩分を摂りすぎたり、喫煙をすることで動脈硬化は進行します。自身の健康状態だと、どんな生活習慣が良いのか、かかりつけ医に聞いてみるのが良いでしょう。

検査について

心不全が心配、不安な場合はどんな検査を行えば良いのか説明します。心臓を評価する一般的な検査としては、「心電図」、「胸部レントゲン検査」、「血液検査」などがあります。心電図検査は心臓の電気信号をみるのですが、例えば胸の痛みや動悸などの症状が検査する当日ない場合は電気信号の異常が検知されない可能性があります。1日の間に何度かしか症状が出現しない、数日に1度くらいしか症状が出ないなどの方は、「ホルター心電図」の検査をお勧めします。

「ホルター心電図」とは

当院では、「ホルター心電図」という自宅で心電図を測定する検査を行なっております。24時間装着するのが一般的ですが、当院の装置では、最大で5日測定が可能です。また当院で採用しているホルター心電図は「ePatch」という小型でコードレスタイプのものであり、目立たず、通常通り生活が出来ます。検査については当院のホームページにも解説が載っていますので、是非ご一読頂けますと幸いです。

本日のまとめ

「心不全」は、年齢や生活習慣、基礎疾患などと関連があり、呼吸困難や胸痛、浮腫みなどの症状が出現した場合は、放置せずにかかりつけ医または近くのクリニックや病院に相談しましょう。

 

■クリニック名

医療法人社団杏音会 土屋クリニック

 ■院長

土屋 杏平

■所在地

〒116-0003 東京都荒川区南千住7丁目12−15

電話番号03-3806-9029

03-3806-9029

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